韓国演劇界の第1世代スター、女優ユン・ソクファさんが19日、ソウル新村セブランス病院で死去した。享年69歳。
脳腫瘍で闘病してきた彼女は、同日午前10時頃、遺族と知人が見守る中、息を引き取った。
1956年にソウルで生まれたユン・ソクファさんは、1975年に演劇「蜜の味」でデビューして以来、「神のアグネス」、ミュージカル「明成皇后」などで活躍し、韓国演劇・ミュージカル舞台を代表する女優として位置づけられた。
2002年には建築家チャン・ユンギュと氏と共にソウル大学路に設置劇場「精米所(ジョンミソ)」を開き、「19そして80」、「ウィット」などを披露したりもした。この他にもミュージカル「土曜日の夜の熱気」を演出したり、制作に参加した「トップ・ハット」は英国のローレンス・オリヴィエ賞を受賞した。また1999年には公演芸術界の月刊誌「客席」を買収して発行人として活動した。
百想芸術大賞女子演技賞を4回受賞したのをはじめ、東亜演劇賞、ソウル演劇祭演技賞、イ・ヘラン演劇賞などを受賞し、2005年に大統領表彰、2009年に大韓民国文化芸術賞(演劇・舞踊部門)を受勲した。